“書”を求めて美術館巡り
最近、書にはまっている。1年ほど前から妻と習い始めたのだが、小学生のころからかれこれ○十年間筆なんて持ったことがなかったので、歳はさほど変わらない先生に少し褒められただけで、一瞬子供のように嬉しがっている自分がなんともおかしい。
ということで、このGWは「美術館へ行こう 書に心よせる」(名児耶明著/新潮社)を片手に、書を求めて2件の美術館に行ってきた。
まず、前半は大阪和泉市の妻の実家に行ったつでに、そこから車で10分ほどのところにある久保惣美術館に行ってきた。「特別陳列 美術のクラッシック 久保惣コレクションの国宝・重文」という企画が行われており、書では国宝の「詩仙歌合」、藤原範光の「熊野懐紙」などが展示されていた。なさけないことに現在の力量では書いてある“かな”の半分も読めないが、総合的な美しさは伝わってくる。かなり高齢なお婆さんがゆっくりと歩きながら、“ま~すごあいわ~”と感想をもらしながら鑑賞している。いくつになっても美しいものを鑑賞しようとする気持ちが素敵だ。エントランスから見える庭園の庭にはちょうど見事な睡蓮が咲いていていた。
次は「美術館へ…・・」で知った世田谷区上野毛の五島美術館。上野毛駅で降り環八をわたって一歩足を踏み入れると超閑静な住宅街。豊かな緑の中にたたずむ1フロアだけの贅沢な美術館だ。ここでは「館蔵 春の優品展 水墨画・古筆と陶芸」という企画で、国宝・重文の品々が展示されていたが、書では、「源氏物語絵巻(鈴虫一・二、夕霧・御法)」、小野道風の「継色紙」、藤原行成の「蓬菜切」などを見ることができた。書以上に好きな陶芸作品も多数展示されており、長次郎の「夕暮」や、作為を感じず優しい形の宋入の「あやめ」が良かった。しかし、大きなお世話だが、いずれの美術館もしたり顔の年配層だけではなく、もう少し若い連中や外国人が増えないものだろうか。というか、そういう企画が出来ないものだろうか。
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